今回ご紹介するクレパス画は、そのうちの1点。去年の展覧会では3館のどこにも出品されなかったものです。そういう絵を荒尾の展示会ではわずかですが見てもらえます。
とくにこの絵は石炭工場を描いた、茂雄さんの画題には比較的珍しいもの。茂雄さん自身は大牟田の三井三池炭鉱で働きつづけましたが、荒尾も万田坑を抱える土地ですから、なつかしくご覧になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
構図のつくり方、マチエールの豊かさ、荒々しくもどこか牧歌的な雰囲気。とても茂雄さんらしい絵でもあります。
茂雄さんが退職されてから40年住み続けた荒尾の地。初盆ですからふらっと帰ってこられるかもしれませんね。(たけ)
荒尾総合文化センター
荒尾総合文化センターでの展示の後、出品数を減らして万田炭鉱館(荒尾市)でも展示会が開催されます(8/19~8/24)